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6葬式(ガベン)

 バリ滞在中に幸運にも僧侶の葬式に出くわした。バリ人の葬式に対する考え方は日本のそれとは大きく異なる。
 バリヒンドゥでは輪廻転生を信じていて、死は生の終焉ではなく天国へ旅立ちそこから次の生へ転生する出発点である。従って悲しい出来事ではなく目出度い祝い事で出来るだけ派手で立派な葬式でなければならない。だから葬式を出すには多大な費用が掛かり、金のない人は金が出来るまで葬式を延期せざるをえない。その場合はお寺の墓地に仮埋葬し、葬式が出せるようになったら骨を掘り出してその骨を荼毘に付す。いつまでも金が出来ず葬式が出せない場合は何人か合同で地域社会が葬式を出すとのこと。
 葬式は3〜4日続くがハイライトは最終日の火葬である。葬列は祭司数名が先頭で次が数十人の男性に担がれた大きな牛の作り物、続いて賑やかなガムラン隊でこれは出来るだけ賑やかでないといけない。次に高さ6〜7mのバデと呼ばれる霊柩塔でこの中に遺体が納められている。これも数十人の男性が担ぐ。その後に1000人位の人々が続くがこれは多ければ多いほど良く観光客も歓迎される。
 大きな葬式になるとバデが高いので電線に当たり危険なので当日は送電を停め町全体が停電と言うこともあるらしい。葬列は死者の霊が舞い戻らないようにジグザグに行進し、随所で3回廻る。この考え方は現在の日本でも地方によっては残っている。
 火葬場へ到着するとバデに納められた遺体を牛の作り物に移し、様々なお供え物(冥土への持って行くもの)が棺に入れられる。その際親族で葬式をせずに仮埋葬している人がいればこの際一緒に荼毘に付す。棺に火が付けられると親族と近隣の人を除いては次第に減っていく。
 焼却は燃料が木だけでは焼き切れないので最後はガスボンベで骨の原型が分らなくなるまで焼く。焼却後は骨とその他に分けて夫々の収納容器に入れ、両方とも当日夜に海に流し全ての行事が終わる。当日葬列の行進が始まったのが12時、焼却場を出発したのが18時半(ここまでは見ていた)、海に流して終わるのは22時とのことであった。
 一連の作業はいちいち祭司が伝統に則りお祓いやお祈りをしながら進められるのだが、日本と違うのは大半の人は最初から最後までお喋りをするだけで祭司の動きに注目さえしない。実際に作業をする人だけが動き回るという不思議さであった。
 今回は僧侶の葬式と言うことで割りと大規模なものであったが、7月には元女王の葬式があるそうで最大規模になるらしい。既に旧王宮前では巨大なバデ(霊柩塔)や牛の造りものなどの準備が進んでいる。当日は旅行社のツアも組まれ空前の人出になるそうとのこと。見ることが出来ず残念!
(追記)
 元女王の葬儀を家内が見に行った。僧侶の葬儀に比べて全ての点で規模が大きく、共和制になった現在では今後このように大きな葬儀はないであろうとは地元民の話。大きいと言えば霊柩塔(バデ)は高さ25m、重さ11t、それを担ぐ人600人という大きさ。余りにも高いので葬列の通る道路の電線は全て外され、市内は長時間停電したらしい。しかし苦情は全く出ないとのこと。日本では考えられないことであろう。
少年探偵団 神原克收 * バリ通信2004 * 14:04 * comments(0) * trackbacks(0)

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